今回の旅も三日目になりました。午後にはもう帰路につかねばなりません。宿を早立ちをして斑鳩の里、法起寺に向かいました。
法 起 寺 (ほうきじ)
この寺は622年聖徳太子の遺命によって建てられた、小さいながらも法隆寺などとともに太子ゆかりの寺です。
国宝の三重塔は創建当時そのままで、高さ24mの塔は、三重塔としては日本最大かつ最古の塔で、飛鳥建築様式を現在に伝える貴重な存在です。
生駒の山並みをバックに田圃の中にすくっと立つ姿は、とてもいい風景です。
法 隆 寺
法隆寺 は、奈良県生駒郡斑鳩町にある、聖徳宗の総本山で、別名:斑鳩寺ともいう。創建は607年、前天皇のご遺願を継いで推古天皇と聖徳太子が造られたといわれています。
金堂、五重塔などがある西院と、夢殿などのある東院に分かれています。
1993年、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群として、法起寺と共に、「法隆寺地域の仏教建造物」として、日本初のユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。
正岡子規の句碑
夢 殿
中 宮 寺
中宮寺は、聖徳太子の母・穴穂部間人(あなほべはしひと)を弔うためにその居宅を改築して創建されたという。
現在の中宮寺は、1969(昭和43)高松宮妃殿下の発願によって建てられた新本堂が美しい姿でそびえている。
新本堂に安置されている弥勒菩薩半跏像(国宝、如意輪観世音菩薩半跏像)は、創建時のもので、飛鳥時代の彫刻の最高傑作であるという。
「考える像」で有名な思惟半跏のこの像のお顔の優しさは、数少ない「古典的微笑」
として「モナリザ」にも匹敵するものとして、高く評価されているものです。
コース外でしたが、上手く時間がとれて、こちらも特別に拝観することが出来ました。
じっくりとは行きませんでしたが、古都奈良の世界遺産めぐりは、しめくくりに大きな
貰い物を頂いた気分でした。
なお中宮寺は、今もなお飛鳥時代以来、1300年、門跡尼寺の法灯を絶えることなく続けておられるそうです。